私は自己肯定感が低い。特に自分の外見に関して。
健康的な体型だし、顔の作りも人によって好みがあるものだから
一概にどんな顔が可愛いとは言えないことを頭では分かっているつもりだけど、
無意識のうちに、周りの人が自分の外見を「私はこの外見じゃなくてよかった」とか
「この顔は内面に関わらず絶対に付き合えない」とか思っている気がしてしまう。
整形という選択肢
自分の外見を好きになれなくても、整形という選択肢は自分の中になかった。
私よりも顔が整っている姉がプチ整形して満足気にその話をしている時も、
私は「さすがに整形はできないな」と思った。
今思うと、私の真面目な性格が何かを勘違いして、
「生まれ持ったこの顔のままで生きていくこと」が正しい人生だと思い込んでいたような気がする。
人生に正しいも間違いもないのにね。
プチ整形を自分に許した日
ある日ふと気が合いそうな人に出会って、仲良くなりたいと思った。
でも私は顔が可愛くないから無理な気がした。
「私、この先の人生もずっとこの顔で色々なことを諦めるのかな?」と思った。
その時に初めて整形という選択肢が頭の中に浮かんだ。
もし整形して顔のコンプレックスが小さくなるなら、
人生は大きく変わるような気がした。し、今もしている。
今までも楽しくて幸せな人生だったけど、
整形することでまだ経験したことがないことも経験できるかもしれないと思うとワクワクした。
何で今まで整形という選択肢がなかったんだろう?とすら思った。
整形外科へ
行動力はあるので、その週末に2件のカウンセリングを受けた。
うち一件で当日にボトックスを打つことにした。
ボトックスは効果が出るまでに3~4日かかると言われた。
このブログを書いている現在、打ってから30時間ほどが経過している。
まだ3~4日経ってないから確かなことはわからないけど、多分あまり効果ない。
元々効果あるかわからない状態でお試しで打ったから仕方ない。
ボトックス後の心境の変化
効果がないことに落ち込むかと思いきや、
ボトックスを打った途端に自分の顔の良し悪しがどうでも良くなったので驚いた。
ちょうど西加奈子さんのエッセイ「くもをさがす」を読んだことも関係していると思う。
効果があってもなくても、美人でも美人じゃなくてもどうでもいいと思った。
自分は何をしても自分として生きていくしかないわけで、
そして努力しても他人からどう思われるかは自分でどうにもできないことで、
一種の諦めの気持ちが芽生えた。
整形しても自分は自分なんだと思ったら、
「美人としての人生」への憧れの気持ちが薄くなった。
それに、鏡を見たら今までよりも自分の顔が少し好きに思えた。
もしかしたらボトックスの効果がでてるのかも。
いや、多分出ていない。だって変わってないもん・・・。
自分の外見に諦められたら、心が軽くなった。
プチ整形による意外な結果でした。